サイバーセキュリティの責任者には、対策を知るだけでなく、体制や予算を企画し、経営層へ説明する力が求められます。IPAが2026年度のCyberSPEX募集を案内しました。企画と判断を学ぶ演習を、Cyber Hiroshimaの今後の学習支援にどうつなげられるか考えます。
IPAの案内公開は2026年10月13日、申込開始は10月14日です。演習は2027年1月14・15・21・22日の計4日間、東京で開催予定です。社会インフラ・産業基盤に関わる企業や団体の責任者層などを対象とし、企画書の作成と戦略提言のシミュレーションを含みます。参加費は税込20万円、定員20名。申込期限は12月11日17時ですが、定員到達で早期終了します。空席と最新条件はIPA公式案内で確認してください。
ここからは本記事の教育上の考察です。技術演習の結果を業務の改善につなげるには、どのリスクを優先し、誰が担当し、何を根拠に予算を使うかを説明する必要があります。架空の組織を使い、限られた予算で対策を選ぶ課題なら、技術知識と経営判断の関係を振り返れます。正解を一つに決めるより、前提と未確認事項を明らかにすることが重要です。
Cyber Hiroshimaの構想では、CyBOKの知識基盤とSudoRangeによる実践を、AI学習支援につなぐことを検討しています。今後は、演習で分かった事実からリスク、対策、費用、残る課題を短く説明する振り返りも検討できます。これはCyberSPEXとCyBOKの公式な対応付けや、IPAとの提携を示すものではありません。企画演習とサイバーレンジの操作演習は、学ぶ目的に応じて使い分けます。
Robutler等を用いた学習支援を検証するなら、AIに企画書の結論を決めさせるより、根拠の欠落や説明の飛躍を指摘させる設計が考えられます。例えば、提案に担当者と実施期限があるか、費用の前提が明らかか、保留したリスクが説明されているかを確認します。評価は文章の流暢さだけでなく、学習者自身が追加質問に答えられるかで行います。これは今後の検証案で、提供済み機能ではありません。